駆ける馬
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No.1123
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そんな澪だけでなく、パドックの様子から本馬場入場までを馬主席で見ていた樹里とエリックも異様な雰囲気に気づいていた。 「サクラスターオーの仕上げ・・・凄いように見えますね」 そんな樹里の言葉にエリックは厳しい顔だった。 今回は身重の幸子を連れて来ていないが、それは正解だったかもしれないと思っていた。 「サラブレッドはレースに勝つ事が使命だし、この仕上げの素晴らしさも分かる・・・」 そう言うが、その厳しい顔は悩みも内包していた。 「出さざるを得ない・・・いや、これを出さないと言う選択は無いだろう・・・」 この仕上げは、張り詰めた糸のようにもエリックには思えた。 ギリギリ過ぎる仕上げ・・・ 馬の気合いも恐ろしい程高まっている。 レースに出さないと言う選択はあり得ないが、エリックの心はざわつく。 「体調や脚元が不安かしら?」 「・・・そうであっても、恐らく出ないと言う選択肢は誰も取れないだろう」 獣医である彼なら止めれるかと言えば難しい。 彼は同時に馬産家であるし、サラブレッドの宿命は理解している。
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