駆ける馬
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No.1071
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嫌味ではない。 仁藤の軽い冗談だ。 「ええ子やしな・・・それでいて上手いわ」 仁藤が誉めると、ちょっと嬉しそうにする寛子。 その寛子に仁藤は『流石は舘の息子や』と彼の父親を思い出す表情となる。 舘の父親は『魔獣師』の異名を持つ元騎手で、現在は引退して調教師となっている。 物腰も騎乗も柔らかく調教も美味かった。 穏やかな人柄なのだが、勝負に入ると異名通り魔術のような騎乗で勝利する関西随一の騎手だった。 「ガーベラで澪を中京で使うやろ?」 「はい、勿論です」 そんな話から唐突にそんな事を言う仁藤。 「その日に阪神で新馬戦があるねん・・・悠に頼みたいんや」 「えっ?!」 その時期の新馬戦に出る馬・・・ 仁藤厩舎によく出入りする寛子だけに知っている。 今年の新馬と言うか、関西でトップクラスの素質を持つ馬のデビュー戦なのも知っていた。 「クリークは悠で行きたいが構わんか?」 素質馬スーパークリークの鞍上に悠を仁藤が選んだ。 それを聞いて寛子の背中が泡立つような感触で震えた。
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