駆ける馬
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No.1008
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無邪気で屈託の無い舘の笑顔が思い浮かぶが、騎手舘悠はそうではない。 騎乗技術が新人離れしているだけでなく、こう言う厭らしくクレバーな騎乗もできる。 そして、何より徹底した勝負師なのであった。 勝負への執念はベテラン達ですら舌を巻く程であり、新人ながらリーディング上位に食い込む程勝てているのもその勝負師根性故だ。 あらゆる意味で恐るべき新人なのである。 春までのリトルウイングであれば、この位置に舘とレオテンザンに付けられると嫌だったであろう。 だが、今のリトルウイングならナーバスになる必要すらない。 過敏なぐらい周囲を気にした馬が、今は泰然自若で走っているのだ。 そんな馬の上で澪が狼狽えてしまえば逆に騎手失格だ。 そんな澪の顔には笑みが浮かんでいた。 馬に任せてコーナーを回り、そして直線に向かう。 中央の競馬場の中でも中山と並び急坂を誇る阪神の直線。 数々の先行馬を泣かせてきた直線にリトルウイングは4番手のまま差し掛かる。
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