戦乙女はこくっと頷いた。
「では旅支度しなくてはね。これから私達、忙しくなるわね」
「申し訳ありません。姉さま、後の事はお願いします」
「あら、何を言ってるの?私も行くのよ」
「どうして姉さままで?」
同じく戦乙女の姉の言葉に、妹は驚いて尋ねた。
「私も、もう一度下界に降りて戦うよう勅命を授かったわ。それにあなたは身重。途中で一度戦列を離れなくてはならないでしょう?」
「それはそうですが……」
「それにあの子……」
姉はそこまで言うと、面白そうに笑みを浮かべた。
妹はそれをみて、望が姉の好みに合ってしまったと気付いた。
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