「後でフレッチャーのショコラ奢ってね」
「ごめんね、マリ」
ちゃっかりと有名店のスイーツを要求するマリに、柳も素直に応じた。
女性を宥めるときは、こうした「心の整理をつける手間」への代価も必要なのだ。
マリの声音がどこか冗談めかしていたのは、マリの気遣いだろう。
もう一度マリに軽く頭を下げた柳は、ティエラに顔を向けた。
「所で……肝心の、その時なんだけど、いつがいいかな。どこがいいかな?」
「できれば……早いほうが。場所は……柳さんが決めてくださって構わない」
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