そう、私はオス。もうメスではなく、立派なオス。メスを孕ませられるオス。
先輩はメス。ピチピチでムチムチなメス。
だが、このメスにはすでにつがいとなるオスがいる。
あの軟弱で頼りなさそうなオスが。
なんで先輩はあんなオスを選んだのだろう。
私のほうがあのオスよりずっと強い。先輩を守れるし、幸せにできる。なんで………。
メラッと私の中で炎が燃え盛った。
嫉妬? いやそんな生易しいものなんかじゃない。
これは欲だ。ぎっとぎとに汚れ、濁った制御不能の欲。
奪え、奪え、奪えと欲はしきりに喚き散らしている。
その欲のまま、私は先輩に命令した。
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