「不二子の願い?どんな願いなんだ?」
「あなたが魔王になるなら、私もあなたの世界で女魔王として、あなたに添い遂げさせてちょうだい……」
「もちろん構わないが、どうしたんだ?」
「そうね。不死である悪魔のあなたと違って、私のような人間は老いがあって、寿命でいつかは死んでしまうわ。私は老いていくのが、怖いのよ。今のスタイルと違って、ヨボヨボの私になっていくのを想像したくないの。でも、悪魔であるあなたに抱かれて、あなたと番になれば、私も今の姿から変わらず、不死でいられるのでしょ?」
「ああ……確かに、お前は俺と交わることで不老不死になれるが、後悔しないのか?」
「ええ……不老不死になれるのなら、あなたの望みのために抱かれてあげる。だから、お願い。あなたも私との約束を守ってちょうだい……」
「わかった。不二子との約束必ず守ると誓うよ」
ヴェルは不二子の身体を抱きしめていた。
「フフ……約束は必ず守ってよね」
「ああ…」
ヴェルは不二子と口付けを交わしていた。
↑に続く文章を投稿して下さい
©2002-2024 PIPI's World 『投稿小説』 All Rights Reseved. | 投 稿 小 説 |