昼過ぎには歩ける程に良くなったヒトミは医務室にいるのが退屈で、
「アスム君、今頃トドロキさん達と鍛錬・・・」
ヒトミが医務室を出ようとすると、顔だけ元に戻したトドロキが、
「ちょっと様子に見にやって来たけど、もう大丈夫なようだね。」
「は、はい。」
「君も分かっている筈だけど鬼になる事って魔化魍になる危険を孕んでいる。」
現に鬼であったヒトミの母は魔化魍になって、
鬼としての活動を支えてきた夫、つまり、ヒトミの父などを殺めた末、
他の鬼に倒されており、
いとこであるトドロキの苦言に、自分は鬼に向いていないのかという思いと、
鬼になった事で生じた未知なる快感を味わってみたいという思いが交錯し、
「(ど、どうしたら良いの・・・)」
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