「本当に、やるの?一時的とはいえ、門下生よ」
「知ってるんだぞ、アサギの若さと美貌に嫉妬してるくせに」
「AVまで出たんだ、コスプレしてストリートファイトぐらい遊びみたいなもんだろ」
二人に言われて買った覆面と女王様風の衣装を着た美樹は、アサギの帰り道で待ち伏せすることとなった。
美樹にとって道場の外で同性と戦うのは初めてである。しかも、アサギは合気道も習いに来ただけで、合気道しか知らない自分とは違うと自覚している。
「もし、奴に負けそうになったら逃げろよ」
「捕まっても、俺達の名前は絶対に出すな。AVに出たのがバレたら破門だぞ」
美樹を口止めすると、二人は去っていく。もし彼女が重症を負っても助ける気はなく、アサギの仮住まいを高台に停めた車の中から監視して眠りにつくまで待機するつもりだ。
↑に続く文章を投稿して下さい
©2002-2024 PIPI's World 『投稿小説』 All Rights Reseved. | 投 稿 小 説 |