「からみ!?」「か、から…み……」
澪の驚く声と、ムギの熱に浮かされたような声。そして直後、ムギの立っている位置から倒れた音がした。
「いいカメラですね、さすがは琴吹さんです」
「なんで島さんまで!?」
倒れたムギが落としたかと思えたカメラは無事、これまた皆のクラスメイトの島ちずるが確保し、回し続けている。
「ちょ、ちょっと島さん! ちょっと待ってえ!?」
「これでも芸大の映像志望ですから。動画の腕も静画撮影ともども日々鍛えてます。撮影慣れした琴吹さんにも負けませんよ!」
「そうなんだ、なら安心…って、そういうことじゃなーい!」
この様子を倒れたまま聴いていて、澪の地の部分がいい意味で出てきたような気がすると
ムギちゃんは心地よく半気絶したまま、思うのであった。
「ああ、ノリツッコミしながら取り乱す秋山さんもかわいい……」
「なんか増えてるよ!?」
卒業したはずの曽我部前会長までいつの間にかいたのには、さすがの唯もびっくり。
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