ここは、虚圏のどこかにある研究施設。破面の研究者達がモニターを見ながら話をしていた。
「我々の破面も、以前の戦いで人数が明らかに減ってしまった。このままでは、世界の均衡は崩れてしまう。それだけは、なんとしても避けなければならない」
「数を増やすとしても、われわれの限られた数だけでは……」
破面の研究者達は、資料を見ながら頭を抱えていた。
「こうなれば、致し方ない死神や現世の人間達に我々の子孫を残すために協力してもらおう……」
研究者の一人は唇を噛み締めながら発言をしていた。