セーラー服と歩兵銃
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唯一残った連隊砲は敵の艦砲射撃で沈黙。おそらく破壊されたのだろう。ついでにあの無能の連隊長が死んでくれれば俺が後を継いでこの連隊を自由に動かせるんだが…とカトウは一瞬思ったが、すぐにその考えを振り払うべく頭を左右に振った。馬鹿な考えは捨てて今は戦闘の指揮に集中せねばならない。 戦況は明らかに我が方の旗色が悪かった。こちらは塹壕やトーチカから撃つのだから有利なはずなのだが、何せ敵の数が多すぎる。撃っても撃っても後から後から押し寄せて来て切りが無い。たちまち敵兵の死体の山が出来上がった。敵はその山を乗り越えて攻めて来て、まるで食べ物に群がるアリの大群のようにトーチカや壕を制圧していった。 「カトウ三佐、申し訳ありません!左翼陣地を制圧されました」 ハヤマ一尉が半分に減った中隊を引き連れて後退して来た。 「構わん、全滅されるより生きて戻って来てくれた方が助かる。俺達もここを捨てて下がろうと思ってた所だしな」 「すると…」 「ああ、こんな拓けた場所で戦ってりゃあ、数の少ない俺達はいずれ全滅する。後方の森林地帯に下がってゲリラ戦で敵を食い止めた方がよっぽど効率的だ」
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