兵隊制度
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No.29
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┗匿名さん
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それは少なくとも人間の形をしていなかったと思う。 人間にしては妙に丸っこく、大きな体型だったし、かけられたシーツからは角のような突起物が見えていたから。 だがそれが囚人のなれの果てであることはすぐにわかった。 その大きな担架からはポタポタと赤黒い血液が滴っていたし、かけられたシーツからはみ出していたのは間違いなく人間の腕だったから。 この収容所でいったいどのような実験が行われているのかはわからない。 だがそれが人道に反するものであり、生き残る確率の少ないものであることは否応なしに理解できた。 それからも牢屋には恐怖に耐えきれなくなったのか発狂するもの、壁に頭を打ち付けて自殺するもの、狂ったように殺してくれと叫ぶものを何度も何度も目撃した。 いつか自分もああなるのか。 自分は何も悪いことなどしていないのに。
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