兵隊制度
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最初に彼を待っていたのは死の恐怖による眠れない日々だった。 毎日1人ずつ、多いときは2〜3人の囚人が兵士に連れられていく。 戻ってきてまた牢屋に入れられる囚人もいれば、そのまま帰ってこない囚人もいた。 だが彼を何より怯えさせたのは帰ってこない囚人よりも、むしろ戻ってきた囚人たちのほうだった。 ある日、ルクスが支給された食事を口にしていた時のこと。 突然どこかの牢屋から苦しげにうめく囚人の声が聞こえてきた。 囚人服を破く音、苦悶に喘ぐ悲痛な声。 異常事態を知り、銃を持って駆け付ける兵士たち。 ルクスはそれをどうすることもできず、耳をふさいでやり過ごそうとしたが、しょせん無駄なあがきであった。 これまで以上に大きい悲鳴が聞こえたかと思うと、『グジョッ!グチュッ、グチョチョッ!』と気味の悪い物音とともに複数の悲鳴が上がったのだ。 それからすぐにいくつもの銃声が鳴り響き、牢屋に重い沈黙が訪れる。 しばらくして牢屋の奥から血まみれになった兵士が、やけにでかい担架に乗せた『何か』を運んで立ち去っていく。
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