胸に秘めた思い
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うちの父親が飲兵衛なので、氷を持って行くのに適した容器があるのは僥倖だ。 まさかジュースごときの為に酷使されるとは夢にも思わなかっただろう。 アイスペールとか言うらしいがそんなの知ったこっちゃない。今のあんたはジュースの為に奉公に出る、しがない容器に過ぎないのだから! と何だかよく分からないことを頭の中で呟きながら一式をお盆に載せて部屋に向かった。 部屋に着いてまず思ったことは、ドアが開けられないということだ。 「おーいおーい」 父親が母親を呼ぶときにこんな風に言っていた気がする。 気分は飲兵衛なのだから、こんな言葉を使ってしまうのは致し方ない事。間違いない。 「ぷぇっ!?」 聞きようによっては球状にしたチョコレートのお菓子に設定されたマスコットキャラクターの鳴き声に聞こえなくもない声を発するドア越しのみずきに対し、なんだその返事、と必死に笑いをこらえながら要求を述べる。 「手が塞がっちゃって、開けて欲しいんだけどいい?」 「びっ、くりしたぁ……いきなり声かけるんだもん」 前もって声かけるよー、と声をかけておけば良かったのだろうか。
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