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「龍神様の怒りは、この濁りきった滝の水を見れば明らかだ。このままでは、村に何らかの災いが降りかかるに違いない」
龍神淵に到着した男達は、その目に信じられない光景を目の当たりにした。いつもは清らかな流れを持つ滝の水が、今や完全に白濁しまるで沼のようになっていたのだ。
「こ、こんなことは今までなかった…。龍神様がお怒りになるには、よほどの理由があるはずだ」
不安げに一人の男が口にした。
「そうだな…。この水は不自然すぎる。龍神様が俺達に何かを伝えようとしているに違いない」
髭面の男は真剣な表情で滝の水を眺めた。
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