だがそんな時に限って道を間違えたりするもの。気付くと俺は人気のない山の中を歩いていた。
(しまった!)
慌てて来た道を引き返そうとしたが遅かったらしい。目の前に数人の男たちが立ち塞がっていた。
「よぉ、兄さんどこ行くんだい?」
ニヤニヤしながら話しかけてくる男たちの服装は薄汚れており、いかにも荒くれ者といった印象を受ける。
あの視線の主は彼等だったのか?と思ったが、すぐに違うと感じた。先程のあの舐め回すような視線には、何か強力な力のようなものがあったからだ。
しかし、目の前の連中からはそういったものは感じられない。
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