狼耳が生え、更に尻の上にも痛みを感じ……
男は狼の尻尾も生えていた。
「これで、アンタとあたしは夫婦(めおと)……フフ……」
男は、自分が妖怪の仲間入りしたのだと本能で悟っていた。
周りでは山賊たちが、祝祭の花火のように精液を噴出し続けていた。
「こいつらは、大丈夫なのか…ええと」
彼女に聞こうとして、名前を知らなかったことに気づいた。眼前の妖艶な大女は、愛し気に彼を抱きしめ、耳元で告げる。
「あたしの名前は、すみれ。よろしくね。彼らは出し尽くしたら落ち着くから、安心して」
「ああ。俺の名前は、平蔵だ」
「これから、夫婦の契りを交わしましょう」
妖怪の狼女、すみれと平蔵は肩を寄せ合って森の奥へと入っていった……
まもなく、呻いていた男たちは精液を出し尽くした。すると、狼の姿になり、すみれと平蔵の後を追って森の奥へ消えていった。
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