しょせんは女中だし、連れ出すのは簡単だろう―――。
瞬時にそこまで計算を終えた俺は、さっそく目の前のメイドをいただくことにした。
幸い、彼女を連れ出す理由もある。まるで彼女が俺に食われるために用意されていたのではないかと錯覚するほどだ。
俺は謝罪するメイドに難癖をつけ、うまくパーティ会場から彼女を連れ出した。
高嶺の花である芸妓より、女中なんかに手を出す俺に、精麿は理解できないとばかりに肩をすくめていた。
よけいなお世話だ。ほっとけっての!
↑に続く文章を投稿して下さい
©2002-2024 PIPI's World 『投稿小説』 All Rights Reseved. | 投 稿 小 説 |