暴れん棒将軍
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No.374
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先頭を駆けてきた騎馬の武士が書状を手に叫んだ。 「駿府町奉行・橋爪石見守様のご出役である! 代官・貝原左兵衛! 黒狗の駒蔵! 年貢横領と収賄の罪で勘定奉行の命によりお前達を捕縛する!! 神妙にいたせ!! 逆らう者はみな召し捕るぞ!!」 これには一同ギョッとした。 代官所の者はたちまち土下座してかしこまった。 騎馬に蹴散らされて逃げ惑うヤクザの群れを、後ろから来た小者が縄をかけて次々と召し捕ってゆく。 「どうやら楓様の持っていた書状が役に立ったようですね…」 刀を下ろした雅は、にっこり微笑んだ。 「一体何の書状だって?」 家竜が駆け寄ってくる。 「あら、覚えていらっしゃいませぬか? 楓様に上様直筆の書状を渡しておいたそうではないですか」 「そんなことしたっけか…。ああ、そうそう! もしもの時のために書いてやった!」 しばし考え込んだ家竜はようやく腑に落ちて膝を打った。 『此者 長年に渡り 我が身辺に 仕える者也 此書面 差し出したる時 此者の言ハ 我の言と思ひ 真摯に対処 致される様 願ひ上げ候 征夷大将軍 徳川家竜』
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