暴れん棒将軍
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No.359
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「あの男、なかなかに大した奴でございますよ。でもお代官様の悪知恵にはかないません。年貢米をごまかして私腹を肥やすなど、恐ろしくて私にはとても出来ません」 「こらっ! うかつなことを言うでない! 誰かに聞こえたらどうする?!」 代官は慌てて扇子をぴしりと駒蔵の肩に当てた。 「もし…」 その時、障子の向こうから突然聞こえる声。二人はビクッとして振り向いた。 「何奴じゃ?!」 「芸者でございます。こちらのお座敷にうかがうよう明神の常吉さんから頼まれまして…」 「何? こいつは驚いた。常吉の奴、妙に気が利きやがる…」 「おお、そうか。では顔を見せよ!」 「はい…」 代官の命令と共に障子がすっと開けられ、左右から芸者が顔を覗かせた。 芸者は二人でいずれもたいそうな美人だ。 「楓奴にございます」 「…み、雅奴にございます…」 楓奴と名乗る芸者は小柄で目が大きく、利発そうな顔をしている。 雅奴と名乗る方は少し大柄だが、色が白く整った顔立ちをしていた。
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