暴れん棒将軍
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No.335
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一行が旅立ってすぐのことであった。 清水一家の玄関に代官所の役人たちがどかどかと踏み込んできた。 「お蝶! お蝶はおるか!」 「はい、何のご用でございましょう? お役人様」 帳場からお蝶が落ち着き払って出てくると、捕方が一斉にお蝶を取り囲む。 「姉御に何しやがるんでいっ!!」 松五郎が凄い勢いで飛び出してきたが、棒を持った捕方に阻まれた。 「昨夜、出歯亀の金蔵の賭場を荒らしたならず者の男三人を匿ったであろう! そ奴らをどこへやった? 隠しだてするとためにならぬぞ!!」 「さぁ? あたしは昨夜、難儀している旅のお人を救いはしましたが、賭場を荒らしたならず者など存じ上げませんよ」 「お役人様! この女が言うことは嘘っぱちですぜ! あっしは昨夜、この女が流れ者を呼び込んで賭場荒しを頼んでいたのをこの目で見たんです!!」 役人の影からすっと顔を出したのは明神の常吉である。 明け方、放り出されていた勝手口でさんざん蚊に刺され、真っ赤になった顔をほっかむりで隠しているのが滑稽であった。 「てめぇ常吉ぃっ! 振られた腹いせに嘘の密告しやがって!!」
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