暴れん棒将軍
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No.334
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「当面の路銀は差し上げますから、早くここをお発ちになって下さいませ」 「…………」 きっぱりと言い切ったお蝶の表情には有無を言わせぬものがあった。 家竜は結局、藤兵衛と大二郎に押し切られる形になり、とりあえずの着物と旅支度を整えてもらうと急ぎ出立することとなった。 別れの間際、家竜はじっとお蝶と見つめあっていた。 「あんたの力になれなくて済まねぇが…。こっちにも色々事情があるんだよ」 「いいんでございますよ。あなた様がご無事でいてくれたらあたしは…」 気丈な言葉を吐きながらも、心惹かれる男を気遣ういじらしい女心である。 思わず抱きしめてやりたくなる家竜だったが、流石にそれは思いとどまった。 「お蝶さん…」 後ろ髪を引かれるような気持ちで家竜は清水一家を後にした。
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