暴れん棒将軍
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No.285
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「上様!大丈夫ですか?」 「ああ何とかな・・・だが、目が開かねえんだ」 「これは・・・忍法乳時雨(ちちしぐれ)ですね。甲賀忍軍のくの一は、幼い頃から食事と一緒に毒を少量ずつ飲み、毒薬に耐性を付けます。同時にその事によって彼女たちは、血も肉体も毒薬と化すのです・・・当然母乳も・・・」 「な!じゃあ俺の目は?」 「ご安心下さい。毒を操る者は、同時に解毒の方法も常に用意しています。彼女たちの持ち物を調べれば解毒薬が出て来るでしょう」 「ほ、本当か?」 家竜は楓の言葉に安堵の溜息を漏らす。 「ええ・・・しかし、この目でよく甲賀の菖蒲の刺突を避けられましたね・・・」 楓の疑問に家竜は苦笑し答える。 「ああ、温泉で襲われたお蔭だよ。あの女焦ってたのか、ビチャビチャと派手に湯の音を立てながら近づいて来たからな。お蔭であの女が今何所に居るのか音で丸解りだったんだよ」 「成程・・・策士策に溺れる・・・無防備な所を襲う為に風呂に入っている時を狙ったのが、仇と成った訳ですか・・・」 楓はそう言うと憐れみを込めた視線を菖蒲の遺体に向けるのだった。
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