吉原遊郭〜胡蝶亭艶聞〜
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そんなお花に美津は言った。 「改めて、お花…今日からお前にはこの胡蝶亭で働いてもらう。…と言っても、お客を取らせるのはまだ先だから安心おし。しばらくは禿(かむろ)として、花魁(おいらん)となるに相応しい教養を身に付けるための修行期間だからね。解ったかい?」 「は…はい!」 「うん、良い返事だ。お前は器量は良さそうだが、花魁になるにはそれだけじゃあいけない。書道、茶道、華道、香道、和歌、箏(琴)、三味線…様々な芸事を身に付けてもらう。それに囲碁や将棋、あとは古典文学の知識なんかもね…」 「そ…そんなに…!?」 「そうさ。一丁前の花魁ともなれば、お大名様やお公家様なんかのお相手をする事も珍しくないんだ。特にこの胡蝶亭には源平藤橘の血を引く貴い方々も多くお見えになるからね。これぐらいの教養は身に付けておかないとお話し相手も出来やしないよ」 「はあ、そんな偉い人達が…」 大名だの公家だの…お花にとっては正に雲の上の人である。
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