六話
「あっ」と思わず声が出た。相手の子どもは、私が担任の先生だとは気づいていない。マスクのせいだろうか。
この席に来るまで触られてきたのだろう。白地に金魚が散りばめられた浴衣は、乱れている。青色の帯も緩い。自分で整えられないのだろう。太ももや下着、胸が露出している。可愛らしい姿であるとともに、私にとっては、甘美で官能的な姿である。下着は、普段の学校では見かけない白いブリーフだった。
よくみると、プルプルと震えている。怖いのだろうか、恥ずかしいのか、それたもみじめさに打ちひしがれているのか。
おそるおそる手をはだけて露わになった太ももに伸ばしてみた。すべすべの触り心地、絹の様な色。男の心臓は大きく高鳴っていた。
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