「お前たちは、自らの意志でこの場に立っている。だが、神が選ぶのは、単なる意志や覚悟ではない」
長老の視線が尚樹の方に向く。そして、彼の前に立つと、杖を突き出した。
「尚樹、お前だ」
突き刺すような声が広場に響く。他の男たちが一斉に尚樹へ視線を向ける。その目には戸惑いと余所者に対する不信感が入り混じった色が浮かんでいた。
「なぜ、僕が…?」
尚樹は思わず問い返した。
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