「お姉ちゃん……その人だれ?」
そんな声がしたかと思うと桜ちゃんの足にしがみついている8歳ぐらいの小さな女の子がいた。
あれ、この子って……
「あ、翔真くん。紹介するね。この子は私の母方の従妹の藍(あい)だよ」
「藍ちゃん、こんにちは。翔真って言うんだ。よろしくね」
僕はしゃがんで、藍ちゃんに目線を合わせながら挨拶した。
「こ、こんにちわ……」
やっぱり間違いない、コンビニに来てた女の子だ。
「この子、人見知りでごめんね。仲良くしてあげてね」
「うん、わかった」
藍ちゃんは、恥ずかしそうに桜ちゃんの陰に隠れてしまった。
「翔真くん、立ち話もなんだから上がってよ」
「あ、うん。お邪魔します」と僕は言って、家に上がらせてもらった。
叔父さんの家は神社の隣にある平屋の一軒家で、中は8畳くらいの和室があるだけだった。
「翔真くんは何しに来たの?」と桜ちゃんが聞いてきたので僕は答えた。
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