その後、スカートだけ穿いた私は、土手で優馬と並んで座っていた。
「ご主人様な優馬、カッコ良かったよ」
「カッコいいかぁ・・・」
少し照れたような顔の優馬。
多分言われた事ないだろうとは思う。
「ママやおねえから可愛いって言われる事はあるけど・・・最近は妹にも・・・」
そりゃそうだろう。
普段の優馬は可愛い以外の何者でもない。
「それが嫌?」
「嫌じゃないと言うか・・・喜んでくれるからいいかなって・・・でも、僕は男だし・・・」
その辺りは葛藤してるんだなぁと思う。
私も優馬が可愛いと思うし、ついつい言いそうになるしね。
「優馬は立派な男・・・いやオスだよ・・・私、完全にメスにされてるもの」
「僕をそうしてくれたのはすずだから」
呼び捨てして真っ赤になる。
やっぱり可愛いじゃないか。
「こらから私にはご主人様としてオスとして振る舞えばいいじゃん・・・そうすればきっと優馬はもっとカッコ良くなると思う」
「ありがとう・・・」
真っ赤な顔と照れる仕草が可愛い。
確かに道のりは長そうだけど、意外と素質もありそうな気はしていた。
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