「ありがとうございます」
睦月ちゃんは僕らに向かって深々と頭を下げた。
「私たちにここまで気遣いしてくださって、本当に感謝します。父や母が借金をしていることはまったく知らなくて最初は驚きました…」
顔を上げて話す睦月ちゃん。その顔に初めて出会ったときの涙は見られない。
「お嬢ちゃんたちは変わらず頑張っていけばいい。最近は学校にも満足に行ってないんだろう…みんなを普通の生活に戻してやるのが一番先だね」
湊さんは言う。
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