次に意識が戻ったのはそれから一週間後のことだった。
「ア…」
僕はベッドの上で目を覚ました。あの後、どうやって助かったのかわからないけどとにかく生きているようだ。
でもあの恐怖はまだ残っている…。ここに居たらまた襲われるかも知れない、早く逃げなくては…。
ところがベッドから出ようとした僕は自分の身体の異変に気付いた。何かおかしい。
鏡に映った自分の姿を見た僕は驚いた。そこにはドーベルマンを思わせる頭部を持つ、筋肉質な肉体の怪物が居た。
「コレハ…」
そう、僕はあの触手に体を変質させられたのだ。どうやらこの怪物の姿のまま生き続けるしかないらしい…。
↑に続く文章を投稿して下さい
©2002-2024 PIPI's World 『投稿小説』 All Rights Reseved. | 投 稿 小 説 |