いっそこのまま獣欲に身を任せてしまおうか。
そんな悪魔のささやきに負けてしまいそうなその時。
陽介に抱き着く女性はさらなる追い打ちをかけてきた。
「・・・んん?大丈夫か?さっきより様子がおかしくなってるぞ?どれ・・・」
陽介の異変に気付いた女性が、熱を測ろうと自らの額を陽介の額に当ててきたのである。
唇と唇の距離、わずか1センチ。当然身体から伝わる胸の感触や呼吸音、においなどがさらなる圧力となって陽介に襲い掛かる。
もう、限界だった。
何かがキレる音を聞いた陽介は、自分を気遣ってくれた初対面の女性の唇を奪っていた。
↑に続く文章を投稿して下さい
©2002-2024 PIPI's World 『投稿小説』 All Rights Reseved. | 投 稿 小 説 |