だが課長は穏やかな表情を崩さず、書類に目を通し言う。
「では、添付資料を提出してください・・・書類と資料を内閣仇討局に発送し精査致します・・・」
少年の怒りに全く動じず、穏やかな表情のまま彼が書類と共に叩き付けた資料に目を通す。
「この資料なら問題ないでしょう・・・約一週間後に仇討証明書が仇討局より発行されます」
穏やかな表情でそう言った課長は、少年に受領書を渡しながら言う。
「発行されれば仇にも通達されます・・・どうかお気をつけて成就を・・・」
穏やかな笑顔だが、課長の目は笑っていない。
その表情に、少年もハッとした表情で課長を見返し、静かに深々と礼をするとそこから出ていく。
「さて、三上くん終わったけど立てるかな?」
課長は座り込んだままの三上に優しく声をかけるが、彼女は腰を抜かしたままだった。
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