じゅん姉が僕の知らないところで女になっている。
その事実に口惜しさを感じた。
あふれる涙と嗚咽を布団を口にくわえることで押し殺した。
僕はじゅん姉に恋していたんだ。
そのとき、はっきりと自分の気持ちを知ることができた。
じゅん姉の肌に触れるときも、一緒に同じお風呂に入る時も、深く考えたことはなかった。
家族としての姉の存在とはそんなものだとも思った。
しかし、今日のじゅん姉は違った。
父と触れ合う姉は女としてのじゅん姉だ。僕は、じゅん姉に抱き着いたときの記憶を思い起こすと姉に情欲が沸き上がってくるのを感じた。
そして僕はその恐ろしい声をついに聴いてしまった。
「わかった。私も…ひろくんとしたい。お願い抱いて。」
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