PiPi's World 投稿小説

離島-投稿-

銃はあるが近接武器もあるに越したことはない。
さらに俺は倉庫の床に落ちていた紙袋から、かなり頑丈そうな結束バンドを見つけた。これも使えるかもしれない。
そして倉庫から使えそうなものを持てるだけ持って外に出た。
軽トラの荷台に荷物を置き、乗り込んだところで電話がかかってくる。非通知の表示だ。
出てみると、男の声でこう告げられた。
「瑞智さんですね?」
俺の名前を知っている?こいつは誰だ?
「誰だ?」
電話の向こうで男が笑うのが聞こえた。
「アヌビスに捕らえられた男を撃つとは馬鹿な男だな」
捕らえられた男というのは俺が射殺した男だろう。アレが突如変質してアヌビスのコピーとなって逆にアヌビスを襲い出したのだから、確かに馬鹿なことをした。

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