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壁の中
官能リレー小説 - その他

総合順位:3017位
その他:272位
得票数:2
発起人:匿名さん
投稿日:2024-10-30
最終投稿者:匿名さん
最終更新日:2024-11-17
投稿数:2

この作品は官能小説です。
18歳未満の方は閲覧禁止です。またアダルトコンテンツを不快に思う方はご遠慮ください。

はじめから読む

書き出し

中西恭一は、しぶしぶそのボロアパートに住むはめになった。東京の端に位置するその建物は、家賃が安いこと以外に取り柄はない。むしろ、薄汚れた壁や黒ずんだ床、ひび割れた窓から漏れる隙間風に、住む前から不吉なものを感じていた。それでも他に選択肢がない恭一は、背に腹は代えられず荷物を運び入れたのだ。

初めて部屋に足を踏み入れたその夜から、奇妙な気配が漂っていた。どこか遠くからかすかに聞こえる湿った「ザリ…ザリ…」という音。
時折、壁の中で何かが蠢いているかのような気配を感じるたびに、恭一は不安に包まれた。気のせいだと自分に言い聞かせようとするが、音は日を追うごとに確実に近づいてくる。

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