奇跡の男と牝奴隷たち
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No.936
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すでに罠は仕掛けてある。 フラゥレッティが無実の罪で立場を追われてその後どうなるのかも考えない。貴公子リシャールは氷のような冷酷さで機会が来るのを待っていた。 「貴女を抱きたくないといえば、男として嘘となります」 そう答えると貴公子リシャールは、フラゥレッティの小さなあごをつまんで顔を上げさせた。フラゥレッティが目を閉じて、リシャールのキスを待つ。 リシャールが唇を重ねると、フラゥレッティが華奢な腕で抱きついてきた。 リシャールの舌先とフラゥレッティの舌先が、ねっとりと淫らに絡みあう。 美貌の二人が淫らにキスしているのを、もし後宮の侍女たちが見ていたら、見とれて熱いため息をつくだろう。
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