奇跡の男と牝奴隷たち
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No.786
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トレスカーナの街に三年前にふらりとやってきて職人にまざって一緒に酒を造り、今年も新酒を飲んでいる若者がいる。物覚えが早く、器用で、弟子の職人たちよりも見込みがある。 酒造りの職人ラウノはジョルジュに「そろそろ結婚して、この街にずっと住まないか」と声をかけた。 「お父さん、ジョルジュくん、困ってるじゃない」 そう言って、ジョルジュの手を引いて父親のそばから引き離していったのは今年二十四歳になる娘マイリスであった。 (やれやれ、腕が良くてもよ、惚れてない奴に嫁がせるほど、おらぁ、やぼじゃねぇつもりだけどな) 新酒が完成すると、酒造りの職人たちは毎年集まって酒を酌み交わして盛大にパーティーをする。 ジョルジュがどこで生まれて、どこで育ったのか誰も聞かなかった。ただ一生懸命に、一緒に汗を流して果実園で七種の果実を育て、収穫して、酒に適した実を選別して、湧き水を運び、選んだ果実を大樽に入れ、気温や天候を気にしなから混ぜ続ける。それができれば仲間で、血のつながりはなくても家族のようなものだった。 (なあ、ジョルジュ、娘のマイリスは今が熟れ時だぞ) と酒造り職人の頭領ラウノは思う。
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