ノーマンズランド開拓記
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次々と運び込まれて来る負傷者達に、医者と看護婦が走り回っている。 医師の数は少なく、約300名の開拓団に僅か5名。 看護婦(ここでは単に医師の助手をする女性、多少の医療知識は持ち合わせている)は10名前後。 医療従事者はそれだけだ。 ルークは医者に言った。 「うぅぅ…先生ぇ…早くこの矢、抜いちゃってください…」 「…いえ、そう簡単にはいきません。鏃(やじり)に“返し”が付いているので…つまり反対側を切開して引き抜かなければいけません…」 「せ…切開?……」 ルークは気を失った…。 結局、死者はそれほど多くはなかったものの、払った代償は大きかった。 それはこの一件で開拓者達の士気が挫(くじ)かれた事…。 中には泣いて祖国へ帰してくれと言い出す者達まで現れた。 さらに今後は警戒態勢の中で開墾作業を行わねばならない…つまり本来であれば開墾に宛てるべき人員を大幅に警備の方に回さねばならず、それは計画の相当な遅れを意味していた。 そして先住民との交渉が完全に不可能となった事…。 永久にとは言わないが、少なくとも今は心情的に受け付けられない。
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