ノーマンズランド開拓記
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No.73
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「ルーク様…撤退して頂けなければ思う存分戦えません…どうか退いてください…」 ジェシカは先住民達に視線を固定したまま静かにそう言った。 その顔は無表情で、その瞳はゾッとするほど冷たい…しかし外面とは裏腹に、彼女の内面は激しい怒りの感情で煮えたぎっていた。 それを感じ取ったのか、ジェシカを前にした先住民達も思わず怯む。 ルークは無力な自分が情けなかった。 ジェシカの言う事は正論だ。 いま自分がここに残っても、皆の足手まといになるだけなのだ。 「…解った、後を頼む!」 退くも勇気…ミシェルの助力を断り、自分の足で歩きながらルークは苦悶の表情を消す。 のたうち回る程の激痛だが、それを顔に出せば不安が周囲に広がる。 ここをジェシカに任す以上、ルークはルークがやるべき事をやらねばならない。 「ここはジェシカ隊に任せて撤退!!負傷者の救出を急げ!!生死不明の者も砦へ収容するんだ!!」 そう命じるとルークは悔しさを押し殺して仲間達に背を向けたのだった。 「さぁて…」 ジェシカはルークが安全圏まで下がった事を確認すると、先住民達を見てニヤリと笑った。
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