奇跡の男と牝奴隷たち
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No.698
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評議会メンバーのマリーナの街での人望は、だてじゃなかった。1ヶ月訓練に通っていた若い娘たちをまるで姉のように心配して、アベコウキに大容量リュックサックを作らせて食糧を持たせた。 このマリーナが持たせた食糧は、旅の12日目、途中の商人が来なくて困っている小村で分配され感謝された。 サンドイッチを見たことがない村の男の子が、ルシアに手渡されたサンドイッチをかじってみて、食べかけのサンドイッチを家に持って帰り、妹に分けていた。 「親はいないのか?」 「みんな大人は畑に行ってるんだ」 ルシアとマルセリナは村に残っている子供たちや老人にパンやスープを分けてやった。 聞けば今までは旅商人が来ていたので、この時期は作物の収穫期ではないが食糧が買えた。それが来なくなったのでそれぞれの家の食糧ひとつに集め、分配して節約しているということだった。 「あと三ヶ月もすれば収穫期でございますから。それに納税がなければ、今ほど節約しなくても済みます。みんなが戻ってきたらどれだけよろこぶか」 老婆が涙ぐみ、マルセリナが背中をさすってやっていた。
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