奇跡の男と牝奴隷たち
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No.609
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本文
吟遊詩人ディオンがライラの願いをきいて、王都エルドニアに帰ると言った言葉の重さがわかる僧侶メトラが、うつむいて膝の上で両手をぎゅっと握りしめた。 ディオンが少年の頃に貴族の女性たちにもてあそばれていたつらい日々があったことを、メトラは聞いたことがある。 「それでも俺は歌って生きている。君が大神官の試練の儀式を受けるのも、俺が一緒にいて、たまに歌って、こうして二人で、たき火の前で話しているのも、運命だと思う」 はげましてくれたディオンの横顔や声を、今でもメトラは思い出せる。 (……これも運命なのかしら) メトラが胸の中でつぶやいた。 ルミエールはライラが商業ギルドの首領イラベラに会って「交渉してみる」と言った意味が、命が惜しければルミエールに資金援助しろ、と恐喝に行くつもりだとは、まったく思っていない。 「ルミエール様、必ずライラをイラベラに会わせてみせます」 とディオンがはっきりと言った。
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