優劣逆転
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・・・そして予想通り。 ソープ嬢は営業スマイルと言うか、明らかに憐れんでいるのを隠しながら僕に接し、僕も同じように笑顔を張り付かせて応対。 逃げ出したいのを我慢しながら事を終え、店を出た頃には雨になっていた。 その雨で解散になったのはいいが、僕は傘を持っていない。 暗澹たる気持ちで繁華街から駅へ急ぐ僕。 そして、繁華街の外れで僕は彼女と出会った。 「あーちゃん・・・」 思わず言ってしまったあだ名。 雨に打たれ立ち尽くす女が、余りにも僕の記憶と一致した。 12年も前・・・ 中学卒業を待たず行方の分からなくなった幼馴染み。 年齢を経て大人の女だったが、思わず言葉に出てしまう程、彼女は彼女のままだった。 彼女がゆっくり僕を見る。 生気の無い瞳、蒼白な顔。 彼女の口が開き言葉が出てくる。 「ゆっくん・・・」 僕をそう呼ぶのはごく親しい人だけ。 雨音の中でもそれは聞き取れた。 「あーちゃん・・・あーちゃんだよね?」 「うん・・・ゆっくん・・・よね?」 彼女・・・ 沖野彩乃は身を震わせながらも、瞳に生気が若干戻る。
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