そして、少女は復讐する
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悠馬がお墓参りを思いついたのは前日の帰りがけの事だった。 玄関まで見送りには由佳里がついてきた。 「明日ぐらいにお母さんとお墓参りして報告するつもりなんだ・・・」 「あ、そうなんだ・・・」 裸のまま玄関先まで出かねない勢いの由佳里を悠馬が中に押しとどめながら言葉を返す。 悠馬の母と同様、由佳里も父親の記憶なんてない。 それでも仏壇を見る限り亡夫との関係を大事にしてきたと思われる。 だけにけじめをつける意味合いがあるのだろう。 「僕もお墓参り行こうかな・・・」 「そうするといいと思うよ・・・特に悠馬くんは迎える側なんだから・・・」 由佳里の父、桂馬の位牌はお寺に持っていくつもりであったが、鉄也が『ウチにおいてけ』の一言で桐間家の仏壇に入れて貰える事になったようだ。 そうやって由佳里も過去と決別しようとしている。 自分はどうなのだろうか・・・ 悠馬は墓に手を合わせながら考えていた。 横で里菜が同じように手を合わせている。 そして悠馬の方を向き、細い目を更に細めて微笑む。
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