雄大なる雫
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彼らの中にはわずかながらも、雄大なる雫と共に生きるよりも平等に快楽を貪りたい浅ましさが芽生えはじめていた。 一方のレザは、若者たちの浅はかさに心を痛めていた。 彼がまだ幼く雄大なる雫の恵みを受けとる側だった頃。長老たちがよく一族の物語を話してくれた。 ――我らはただ大いなる営みの中を歩み、やがてはそれらに還ってゆくのだと。 命の雫を練り上げる中で生まれ、その雫を与えられて育ち、雄大なる雫を練り上げてゆき、最期は雫と共に大地に眠る。 その営みを一族が紡いできた過程では、時には共に生きた仲間たちで話し合い、時には偉大なる長の元で献身的に貢献した。 全ては雄大なる雫を練り上げるためであり、我らはその為だけに日々を真摯に生きるだけなのだと。 だが共に育ち、命の雫を練り上げるために一族に貢献するはずの若者たちはどうだ。 目先の快楽に囚われて、雄大なる雫を練り上げるために狩りをしようという気概が無いではないか。
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