妄想少女
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No.193
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その後、スカートだけ穿いた私は、土手で優馬と並んで座っていた。 「ご主人様な優馬、カッコ良かったよ」 「カッコいいかぁ・・・」 少し照れたような顔の優馬。 多分言われた事ないだろうとは思う。 「ママやおねえから可愛いって言われる事はあるけど・・・最近は妹にも・・・」 そりゃそうだろう。 普段の優馬は可愛い以外の何者でもない。 「それが嫌?」 「嫌じゃないと言うか・・・喜んでくれるからいいかなって・・・でも、僕は男だし・・・」 その辺りは葛藤してるんだなぁと思う。 私も優馬が可愛いと思うし、ついつい言いそうになるしね。 「優馬は立派な男・・・いやオスだよ・・・私、完全にメスにされてるもの」 「僕をそうしてくれたのはすずだから」 呼び捨てして真っ赤になる。 やっぱり可愛いじゃないか。 「こらから私にはご主人様としてオスとして振る舞えばいいじゃん・・・そうすればきっと優馬はもっとカッコ良くなると思う」 「ありがとう・・・」 真っ赤な顔と照れる仕草が可愛い。 確かに道のりは長そうだけど、意外と素質もありそうな気はしていた。
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