脱獄犯No,0013
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美幸は最初は抵抗していたが、次第に弱々しくなり、白眼を剥いてビクビクと痙攣し始め、失禁した。 もう少しで死ぬ…高次がそう思った時。 「キャーーーッ!!!?」 悲鳴が聞こえた。 見ると、さっきのお下げ髪の娘だった。 あまりに遅いので様子を見に来たのだろう。 「まずい!!」 高次は逃げ出した。 ファン ファン ファン ファン ファン… パトカーのサイレンが聞こえて来る。 どうやら警察に通報したらしい。 最悪だ。 どのくらい最悪かと言えば、例えば異国情緒ただよう雰囲気で始まったリレー小説を無理矢理日本の痴漢の話に持って行こうとするくらいの最悪さだ。 嫌がらせだとしたら相当にタチが悪いが、天然でやってるとしたらそれもそれで救いようが無い。 致し方の無いこの現実を果たして高次はどう乗り切るのであろうか?
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