性先進国
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「あと、ここに来るバスの中で、二人で考えた作戦なんですが…うまくいけば、アレクももう施設に戻らなくていいかもしれません」 「えっ…どんな作戦?」 リズは身を乗り出した。 「メディアを呼ぶんです。国営とまでは行かなくても、政府寄りのメディアを。メディアの前では、民族党の連中も、過激なことはできないでしょう」 一郎は口をはさんだ。 「メディアを、何と言って呼ぶ?“親子の対面”と言ってもあまりニュースバリューないんじゃないか?」 「政府も、親子の縁を無くしたいわけではないんです。しかも、民族党によって施設に送りこまれた子と親の対面。これなら、政府寄りのメディアは乗ってくると思うんです」 「それで…どっちも望んでいないかもしれないですが、形だけでも…『親子一緒に暮らしたい』って言えば、旧来の価値観を大事にする民族党も黙らざるを得ない、って思うんですよ。そうすれば、アレクは、もう自由の身に」 「なるほど…」 一郎は、さすがはこの国の子供達だ、と思った。
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