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交差
官能リレー小説 - 女性向け

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交差 7

「しゃ、社長?大丈夫ですから、自分で脱ぎますから」

慌てて、社長の手を掴む。
掴まれた詩織は、キョトンとした顔で直人を見る。

「あの、大丈夫です」

やんわりと拒否すると名残惜しそうに手を離す。
大丈夫と言ってしまったからには、自らシャツを脱ぎ一人部屋の中で浮きまくる。

(なんで俺だけ)

けれど、火照りは治まらず....

「熱でも出たのかなぁ?大丈夫?」

詩織が直人の額に手をあてる。

'ビクッ!'

一瞬、手をあてられただけなのに、カラダが反応してしまう。

(どんだけ俺、たまってんだよ)

自分のカラダに、情けなくもなる。

「どうしたの?」

その反応を黙って見逃してくれるはずもなく。
詩織は意地悪な笑みを浮かべて、擦り寄ってくる。

「ねぇ?どうしたの?なんか挙動不審。まあ、裸ってことからして、変たけど」

そうさ、そうさ、変だよ。
今の俺は、自分でも情けないくらい変な野郎なんだよ。
だ・か・ら!
近づくな!

「ねぇ?暑いの、おさまった?」

わざとだろ?
そうやって、カラダ押し付けてくるの、わざとだろ?
おさまるわけないだろ!
どんどん暑くなって、俺のココなんか....
なんで、おっきくなってやがんだ、お前は!

「直人?大丈夫?」

ヤバイ!
限界!
俺のささやかな理性が....
飛んでいってしまいそう

「直人?聞いてる?さっきから黙ったままで。なにか言いなさいよ?」

口を開いたら俺、明日から仕事失いそうです...
耐えさせてください、アホ社長

「もぉ、直人?」

や・め・ろ!
よりにもよって、耳元で言うな!
また俺のムスコが!
やめてくれ!

「あれ?スゴい汗。そんなに暑いの?」

顔を覗きこむ。
よって、超接近する顔

神様!
俺は!
俺は耐えた方ですよね?
言ってください、お前は良く頑張った、と。

チラッと詩織の顔を見ると、そのままキスしていた。


唇が触れ、重なると、もう張り詰めてた糸は、ぶった切れ。
濃厚なキスが、続く。

「ん....んんっ.....」

時折、漏れてくる詩織の声
顔の角度を変え、深く深く絡み合う

直人の手は、詩織の背中を撫で、下がりはじめスカートの上からお尻を撫で回す。
撫で回しながら自分にカラダを引き付ける。
自分のモノを押し付けながら

唇を離した頃、理性はとっくにどこかに飛んでいた。
そう
直人の唇が詩織の耳に触れるまでは。

(!!!)

フッと耳から外した視線に、冷たい優紀の視線が絡まるまで

(ヤバイ!)

詩織を突き放すように、カラダを離す。

「そのまま、スるんじゃないかと思ったんだけど。いいのか?」

冷たい低い声

終わったな....俺

「直人?」

潤んだ目で見つめてくる詩織に、視線を向けることもなく。

「社長。いい加減、直人からかうの止めてやってください。」

「からかう?直人から、シてきたんじゃない?優紀だって見てたでしょ?」

「社長が仕掛けたんだと、思いますが?違いますか?」

「どういうことか、わかんなぁい」

笑って社長の椅子に戻る詩織を見て、ハメられたことに気づいた直人

(ヤられた.....)

どうせこんな事になったんだったら、勢いでヤっちゃえば良かった。
室長だって、知ってたってことだろ?
まったく、この二人....
俺のジュニアよ、すまん....

「トイレ、行ってこい」

はいはい
行ってきますよ
ったく!




「社長」

直人が部屋から出ていくと、優紀が椅子に座る詩織の横に立つ。

「やり過ぎです。」

思いきりの笑顔で見上げ

「そう?」

呆れた顔で見下げ

「あのまま....スるつもりでした?」

「どうだろ?なんか...シても良かったかも。」

呆れた顔から、チラッと視線が揺らいだが

「そうですか。止めたりして、申し訳ありませんでした」

頭を下げる。

その頭が上がりかけた頃、詩織の唇が優紀の唇に触れる。

「シてたら....ずっと見てるつもりだったの?」

「見られていたかったんですか?あいにく、そんな趣味はありませんので」

「でも、見てたじゃない?今」

「すぐに終わると思いましたから」

「へぇ」

つまらなそうに、椅子に座り、優紀を見上げる。

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