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交差
官能リレー小説 - 女性向け

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交差 30

「バカ言え;…ヤツだって“男”だぞ…」
ナマで見たズル剥けの伊藤君のペニスはちゃんと覚えている;

「分かるのよ…あの子や直人がそういう気質を持っているって…」
ぶっ!!
伊藤君はとやかくとして、直人って言ったか?…直人って…

「か、考え過ぎだろ;…」
直人に限ってそんなことがある訳ない;…

「優紀は疎いのよ…お兄ちゃんのことにしたって…」
な、何で今アイツのことが出てくるんだよ…

「それは昨日も言っただろ…俺にそのケは全く無いんだぜ;…」
いちいち言わなきゃ分かん無いのかな?…

「優紀はそうかもしれないけど…お兄ちゃんはそうでも無いのよ…」
それは妄想に過ぎないだろう…
詩織ってまさか“腐女子”ってやつなのか?…

「俺とアイツとはもう20年以上の付き合いだぜ…アイツのことは妹の詩織以上に分かってるつもりだ…」
…男同士の特殊な友情ってやつだ…

「“つもり”なだけよ…人にはそれぞれ裏の顔ってものがあるものよ…」
“裏の顔”?…俺のことも分かってんのか?…

「でもよ…アイツ1度は結婚したじゃないかよ…」
若気のいたりでのデキちゃった婚…
あの時デキた子はもう相当大きくなっている筈だ…

「甘いな優紀は…世の中の多くのそういう男は、大半が普通に家庭を持っているのよ…」
だからといってアイツがそうだとは言えないだろ…

「まさかアイツの離婚の原因は…そういうことなのか?…」
性格の不一致だとばかり思っていたんだけど…

「義姉だった人の話しだと、長い間セックスレスだったみたい…」
セックス好きのヤンチャ時代のアイツのことしか思い浮かばないんだけど…

「だからって…それイコールGayだとは言えないだろ…」
セックスレスの夫婦なんてご満といる筈だ…

「ノン気に恋したお兄ちゃんは…哀れよね」
おい;その“ノン気”って俺のこと言ってます;?…

「仮にアイツがそうだったとしても、直人は違うだろ…」
アイツにそういうケがあるっていう詩織の考えを、撤回出来そうもないからな;…

「そう?…私の勘は鋭いのよ…」
“女の勘”ってやつかよ;…
今回ばかりは当たらないと思うけどな…

「直人はどこにでもいる普通の青年だぜ…」
Gay特有な芸術的センスもファショナブルなところも全くない…
何たって普段、あんなパンツ穿いてんだ;

「あらぁGayの皆が皆、特別な感性を持っている訳ないじゃない…」
まぁそれはそうか;…

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